Raqs Tokyo International Oriental Dance Festival

【Randaからのメッセージ】​

まず何よりパンデミックを乗り越えた後でも、皆さんがオリエンタルダンスというアートを深く愛し続けて下さっている事に感謝を申し上げたいです。

本当に本当にありがとう。

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コンペティションは今、自分がどういうレベル・状態にいるかを確認する機会だと捉えてください。

正しい方法で踊れているかそうでないのか、レベルが上がっているか上達しているか、何を練習するべきなのか、そうした事を知るのがコンペティションの主旨なのです。

特に今はパンデミックによる停滞した時期からやっと再開し始めたタイミングですから、自分がどういう状態にあるかチェックする時です。

むしろ、ここでまた一からやり直す位の気持ちでいてくださいね。

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日本はエジプトから遠く離れているからこそ、オリエンタルダンスの文化や知識をしっかり学ぶ必要がありますから、もっともっと積極的に質問をしてください。

もし私が日本のダンスを学ぶとしたら、歩き方からふるまい方から日本のすべてを一から学ぼうとするでしょう。

己自身が何をしたいか、ではないのです。

7000年の歴史あるオリエンタルダンスには守るべき文化やルールがあり、そちらをまず一番に尊重して頂きたいのです。

限られた時間を無駄にしない為にも、正しい先生を選び、そして正しい知識を得るように気をつけてください。
 

具体的な一例としてオリエンタルダンスはステップだけではない事を理解してください。

一番重要なのはヒップワークとお腹の動きやアクセントです。

たとえフロアをステップで回りたいような場面でも、ステップにヒップワークやシミー、アクセントを付け加えながらでなくてはいけませんよ。

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特にここで留意して頂きたいのは、フォークロアとオリエンタルフォークロアの違いです。

大人数の舞踊団で踊る時にはステップだけの場面も出てきますが、オリエンタルダンサーが1人でバラディやサイーディなどフォークロアを踊る際(このケースをランダは"オリエンタルフォークロア"と表現します)は、必ずヒップワークやシミー、アクセントをふんだんに入れてステップを踏む必要があります。

あなた達はオリエンタルダンサーとして1人で踊るわけですから、1人でも観客を楽しませる為にも、この"オリエンタルフォークロア"をしっかり踊ってくださいね。

皆さんがこのステージに上がるまで、長い時間と労力をかけて、沢山の汗をかきながら練習してきている事はよくわかっています。

沢山のストレスやプレッシャー、恐れなどを精一杯乗り越えて踊ったお一人お一人が、今とても美しく輝いていますよ。

この苦しい時期に心折れずにオリエンタルダンスに向き合い続けてくれた皆さん、お一人お一人に感謝と愛を送りたいと思っています。

私のこの気持ちが皆さんに伝わってくれる事を願っています。

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やっとパンデミックも終息に向かっているわけですから、さあこれから沢山練習しましょうね！

私からのフィードバックはなるべく一番重要なところ1、2点に絞って書きました。

そこを来年までに練習して、改善した姿を見せて欲しいからです。

来年は更にレベルアップしているであろう皆さんを見れるのがとっても楽しみです。

また、来年同じ間違いを繰り返さない為にも、質問があればFacebookやオーガナイザーなどを介して必ず聞いてくださいね。

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【オリエンタル全体についての補足】

・歌詞の意味や求められるフィーリングをまずちゃんと理解して踊ってください。

・音楽のあらゆる要素をくまなく拾えるように勉強してください。

・アクセントやヒップワークの無いステップが多く見られますから改善を。

・必要以上にプリエをする場面が多いので、減らしていくべきです。

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【バラディ全体についての補足】

・シャービーを選んでしまっていたり選曲ミスが目立ちます。

・バラディ曲として必要な曲の構造を勉強してください。

・ガラベイヤがサイーディ用であったり、着こなしにも間違えがありますね。

・オリエンタルやシャービーともテクニックの違いを学ばなくてはいけません。

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【サイーディ全体についての補足】

・大人数舞踊団のサイーディを思わせる場面が目立ちますね→オリエンタルフォークロア式に踊ってください。

・男性のサイーディのように荒々しく足を使ったり、激しくアクロバティックなアサヤ使いは違いますよ。

・オリエンタルダンサーの女性サイーディはアサヤをアクセサリーのように使い、もっとヒップワークやシミーを多用するべきです。

翻訳:Chiri